mutakoba@大仏です。
先日、ブックオフで買った1冊の本。
これが、なかなか心に響いたのでご紹介を。
本のタイトルは「ちょっとピンぼけ」。
著者はロバート・キャパ。
大仏はキャパという名前だけしか知りませんでしたが、
スペイン内戦や第二次世界大戦のころからTIME誌などと
契約を結び活躍したカメラマン。
彼の名を世に馳せたのは、スペイン内戦時の民兵が撃たれる瞬間を
とらえたこの「倒れゆく瞬間のミリシャ」なのだそうです。
第二次大戦時はユダヤ人という国籍のために不自由しつつも、
パワーと幸運で米軍に従軍し、D-Dayの写真(表紙の写真)などを撮影。
そして、ベトナムで地雷を踏んで亡くなったとのこと。
この本は、主に第二次大戦末期の従軍の様子が何点かの写真と共に
キャパの視点から紹介されています。
また、キャパの親友であった訳者後書きも秀逸。
***
戦いを求めて各地を転戦し、経験の無い落下傘降下などもやってしまう器用さと
愛されながらも、一人の女性にも愛想をつかされてしまう不器用さ。
きっと死ぬまで自分の居場所を探していたのかなぁなんて思ってしまいます。
ワタスはきっと従軍カメラマンなんて出来ないでしょうが、
キャパのように心を惹きつけるような写真をとりたいなぁ
なんて思います。
先週日曜日のNHKスペシャルでキャパらが興した写真家集団「マグナム」の
ことがやっていたので、ふとこんなことを考えたりしました。
ち~ん。